10月末、今年初めてとれた4連休。
本来ならばハイシーズンの7~9月に欲しかったけど、まあ仕方がない。
さあどこに行こう?
3泊4日ならばまずまずの縦走が出来る日数だが、大好きな北アなどは、雪の便りが続いておりちょっと厳しそう。ならばと色々と考えて、更に天気も考慮しながら色々と悩んでいると雑誌「TRAIL HEAD」の記事が目に入る。
「あまとみトレイル」
令和3年10月23日に一部開通した、長野駅~戸隠~妙高・笹ヶ峰~野尻湖~斑尾山頂を結ぶ総延長86kmの歩いて楽しむロングトレイル。
名称の「あまとみトレイル」は西の雨飾山の「あ」、東の斑尾山の「ま」、南の戸隠山の「と」、北の妙高山の「み」と、この地域を代表する山の頭文字をとって名付けられました。
更に今後は、斑尾山頂からお隣のロングトレイル「信越トレイル」(総延長110km)に接続を予定。信越トレイルとあまとみトレイルを合わせると200km近くのロングトレイル。
~HPより参照
信越トレイルは僕の足では最低でも4泊5日は必要だが、「あまとみトレイル」なら頑張れば3泊4日で行けそうだ。天気も他エリアと比べると悪くなさそうだ。よし!ここに行こう。
2024/10/28 一日目 長野駅~長野フォレストヴィレッジ
朝は自然と4時半過ぎに起床。窓の外は本降りの雨。
出発前のこの天気、行く気を削がれるなあ。行くべきか悩むが、こういう時は行かないと後悔する。行けばきっと良い想い出になる。そんな経験則を思い出し行くことに決める。
5:50つくば駅発のTXに乗車、おおたかの森、大宮から新幹線で長野駅には9:30に到着。

林修先生が出迎えてくれた。でかっ!
長野駅善光寺口。
外に出るとやはり雨。人もまばら。
ザックからエバニューの軽量傘を出して歩き出す。

一路、善光寺方面へ。
早速、風情ある標識。分かりやすい。

多くの土産物店や飲食店が立ち並ぶ参道が終わり、いよいよ善光寺境内。

右手には宿坊が並ぶ通り。

仁王門

山門
平日の雨の中、観光客、外国人が多い。

善光寺本堂
ここで少しお勉強。善光寺の解説。。。
善光寺は日本に仏教の宗派が生まれる以前に創建されたことから、宗派を問わない、珍しい性格のお寺。それは現在においても引き継がれ、宗派、男女の区別なく全国各地から参拝者が訪れるそうです。
そして善光寺の御本尊は日本最古で、絶対秘仏。誰も見たことがなく今後も見ることが出来ないもので7年に1度の御開帳のときは鎌倉時代に複製したものが公開しているということ。
前回は2020年でしたがコロナウイルスの感染拡大で延期になり2022年に開催。次回は2027年、その時期の観光客はどれ程なんだろう。

本堂から山門を振り返る。山門の上に多くの人が立っていたが何かの集まりかな?

「六地蔵」
ふむふむ。。。
看板の内容を要約すると
仏教の世界で「六道」というものがあり、我々が迷いの世界を輪廻する道程を六の世界に分けたもの。この六の世界に赴き、迷える人間の苦しみを救ってくださるのがこの地蔵菩薩。
右から地獄界・餓鬼界・畜生界・阿修羅界・人界・天界それぞれの世界に現れる菩薩様で、右の地獄界の菩薩様が片足を踏み出しているのは一刻も早く衆生を救おうという気持ちの顕れだとか。

本堂の西側出口からあまとみトレイルに向かう。
住宅街の中、結構な勾配のある登りが続く。はぁはぁ。。。

あまとみトレイルの看板は思ったより小さく数も少ない。ヤマレコでナビをしてないとすぐにルートを外れてしまう。
善光寺から30分程歩くだけでもうこんな里山のような雰囲気。古い街道の名残も見られる。

さすが長野、道端にリンゴ畑だらけ。

道は山あいに入り次第に狭くなる。
「瓜割清水」という水場に到着。瓜が割れるほど冷たいという。夏の暑い時にはまさに甘露だろう。 せっかくなので家から汲んできた水道水と入れ替えようっと。

さすが長野県、水が美味い。

道沿いには戸隠参道の名残と思われる物が残されている。
こんな道歩きが大好きだ。

森の切れ間からは長野中心街の景色を見ることができる。


舗装路からシングルトラックの林道に入ったかと思うと、

また集落のある場所に出る。変化があり面白い。

ここで少し不安になる。長野市内をあるくのだからコンビニやスーパーくらいあるだろうと見越して食料をあまり用意していない。どうしよう。少し焦る。

そのうちに住宅街から農村地帯に入る。
やれやれ失敗したなあ。コンビニなどありそうもない雰囲気。



スーパーどころか個人商店も見当たらない。どうしよう!
幸いリンゴ畑はずっと続いている。作業している人がいたら声を掛けて売ってもらおう。

しかし人っ子一人見当たらない。
歩いているとリンゴ畑の脇にたくさんリンゴが落ちている。どれも潰れていたり腐っているようなものばかりだったが、一つだけ傷みが少ないリンゴを発見。これなら売り物にはならなそうだが食べられそう。雨で傷む前に大切に食べさせてもらうことにしよう。
さらに道端にあったイチジクも食べる。美味かった。

雨は弱くなったり強くなったりで断続的に続いている。

雲の切れ目から光も見え、13時頃には降り止む。

広い舗装路を歩いたと思ったら

また細い林道に入る。

更に森の中の未舗装路を歩く。なんだか熊が出そうな雰囲気。
時期(冬眠前)もそうだが、場所としても熊被害の多い地域なので熊鈴を出して鳴らしながら歩く。


林道を抜けて飯綱の別荘地のような所に出た。

本来のルートからは外れるがキャンプ場がある長野フォレストヴィレッジに向かう。
ルートからは30分車道を歩き、15時前には到着。

「長野フォレストヴィレッジ」に到着
木材を多用したお洒落な建物だ。キャンプ場だけでなく各種アクティビティもできるらしい。

受付の女性から「長野駅からですか」と問われた。同じようにあまとみトレイルを歩く人が来るらしいということだった。説明を聞き1000円支払いサイトに向かう。
フリーサイトと言うことで少しウロウロした後、大座法師(だいざほうし)池近くの樹の下に設営。
テントはアライテント SLソロ。

まだ時間が早いのでキャンプ場内の施設などをみて回る。
何か食べ物が買えればと思ったが野菜や果物、冷凍食品など。併設のカフェのメニューには心惹かれたが今晩の食事は間に合っていたのでこれを選ばなくても良い。施設は新しく、木をふんだんに使用した自然に溶け込んだ建物。なかなか素敵な空間に仕上がっている。清潔感もありトイレもきれいだ。

テントに戻り空腹を感じたので拾った林檎をかじる。最近食べた林檎の中で断トツに美味かった。甘み、酸味、硬さ、みずみずしさどれも素晴らしかった。大きな林檎だったが夢中で完食。
コーヒーで一息。

夕食はパスタ。
夜は満天の星空。放射冷却の影響でかなり冷え込んだ。

2024/10/29 二日目 長野フォレストヴィレッジ~戸隠神社~氷沢避難小屋
朝4時半起床。昨夜は眠りが浅かった。夜中にトイレに行った時には星も見えず濃霧。
気温も低く、断続的に吹き付ける風が一晩中テントを揺らしていた。

夜明け前の幻想的な大座法師池。


目の前が池という素晴らしいロケーション、なかなか素敵なキャンプ場だったな。リピート決定。

朝食を軽く済ませた後撤収。6時過ぎに出発。
昨日歩いてきた車道を戻る道すがら、ふと現れた「戸隠古道」の看板。
車道よりも魅力的なこの道に入る。

「右 とかくし?」 「左 うへのとち?」
なんて書いてあるのだろう。

紅葉が綺麗な道。
クマ対策に鈴を鳴らしながらも気持ち良く歩く。

その後、道は車道と並行したり離れたりを繰り返し進む。
飯綱山の登山口を過ぎると大鳥居の跡地があった。
ここから参道が始まる。一丁ごとに石碑があり目標にしやすい。

しばらく車道と並行して歩くが、朝早い割に交通量はそこそこ多い。戸隠への観光客だろうか。
一の鳥居建立跡地


古道から車道に出たら現れた茅葺屋根の大店「大久保茶屋」
後で知ったが歴史ある蕎麦の名店らしい。是非食べてみたい。

戸隠展望苑。
車道から脇に入り少し上がった所にある展望所。
ベンチがあったので小休憩。運よく戸隠連山が見えた。
夏の終わりには蕎麦の花が咲き乱れる撮影スポットらしい。

戸隠山は八方睨や蟻の塔渡りといった難所が控えた険しいルート。まだ登ったことはないが挑戦してみたい。

広々とした田園地帯から

ルートは次第に住宅街の中に。


戸隠神社参り
戸隠五社のひとつ「戸隠神社宝光社」


人も少なく静かな雰囲気。

本堂から中社まで行ける古道に入る。

黄葉した森の中を歩く。

住宅街に出たあと、調べておいた碓井商店に行くべく、ルートから外れる。
到着した商店は思った以上に小さく品は少なかったが色々と購入。ロールパン、プリッツ、カップ麺、古代米煎餅。店主は高齢だが元気。紅葉の具合や観光客の入りなどの世間話をして店を出る。

↑碓井商店
更に2、3軒隣にある酒屋に。地元の酒が多数置いてありこだわりの酒屋という印象。日本酒300ml、焼酎200ml購入。ザックがパンパンになってしまった。
車道をそのまま進むと、戸隠神社中社に着いた。
手前に有名な蕎麦屋「うずらや」があり覗いてみる。戸隠そばを食べたかったが10:30開店。充分に早い開店だが、現在10時。先を急ぐので待っている余裕がない。残念だが諦めよう。

そのまま進み戸隠神社宝光社に行く。登りの階段がキツイ。参拝して階段を戻らずに社を後にして中社に向かう。

中社は平日だが参拝者は多い。

参拝を済ませた後、向かって左に進むとそのまま奥社に向かう道に。

また古い石碑発見!「右 えちごみち」「左 ○く△×□ん?」 右は新潟方面なのだろうが、左はどこに向かうんだ?

古道を少し歩き舗装路に出ると、奥社参拝者の駐車場。車が多く平日とは思えない。観光客がこんなに多いとは思わなかった。

参道への入り口。
随神門に向かう道を歩く。平坦だが長い。随神門に到着。

ここからあまとみトレイルから外れて奥社に向かう。

観光客が多く除けながら進む。平坦路は良かったが登りになると足にくる。
無事に参拝を終える。

その後も続々と観光客が登って来る中、随神門まで戻る。
いや疲れた。かなり時間がかかった。随神門からは元来た道に戻らず東に進路をとり散策路に入る。

予想よりも長く歩いた後、戸隠キャンプ場に到着

戸隠連山を望めるロケーション。広大な敷地。開放感がハンパない。
こんなところでテントを張り一日ボーっとしたら気持ちよさそう~。
フラットな林道を歩き戸隠キャンプ場に出る。広い。山を目前にした素晴らしいロケーション。しかも山が紅葉している。設営している人は数えるほど。薪をバトニングしている音が響く。空いているし目の前の景色の雄大さの中のキャンプは気持ちよさそう。

キャンプ場でトイレを借り、隣接している戸隠牧場の敷地を歩く。

牧場といっても牛の姿は見えない。

牧場の雄大な景色と左手の紅葉した戸隠連峰に囲まれ視界には人も牛も見当たらない。気持ちが落ち着く。

牛どころか人の姿も見えない。休業中なのかな?

ルートを間違えて遠回りしたあと、牧場沿いの脇道に入る。
戸隠連山の最高峰、高妻山(標高2353m)への登山道には向かわず、

牧場をぐるり。気持ちのいい牧草地歩き。こんなトレイル歩いたことがない。

綺麗な川にかかる丸太橋を渡ると、まもなく牧場エリアは終了。


牧場の柵に沿ってしばし歩く。牧場とはいえここまで牛1頭、人も見かけない。この時期は放牧しないのだろうか。牧場から離れ林道を経由して舗装路を歩く。黒姫山に向う登山口からまたトレイルに。

一旦林道から出て車道歩き。
黒姫山を写した古池に出る。


ここらか大ダルミまでは急登が続く。しかもぬかるんでおり、歩きづらく靴の濡れと水漏れか気になる。まだ4時だが次第に薄暗くなりだしてきた。更に登り西登山口ではバテバテ。もう暗く熊出没の恐怖があったので熊鈴、笛を鳴らしまくる。

林道に出て少し安堵するものの、暗い林道も熊出没の恐怖あり。雨も降り出しポンチョをかぶる。実際に大型動物がヤブをなぎ倒してその場を離れるような音に2回遭遇した。

もう真っ暗。ヘッドライトがないと見えなくなってきた。

今晩の寝床は・・・
17:45にようやく氷沢避難小屋に到着。
本来、ここは宿泊目的として使うことは禁止されているが、この時期は道中のキャンプ場がいずれも閉鎖されているので仕方なく使わせてもらうことに。
疲れた。。。やれやれ、まずは一安心。

情報通りキレイ。少し期待した薪ストーブは緊急時以外はだめとのこと。やっぱり。
さてと、荷物を置こうとして床の上を照らすと、一面に黒い粒・・・
ウェ~!よく見ると全てカメムシ。備え付けの箒があったので掃いて下に落とす。
荷物を置き寝床の準備をしようとすると、掃いたはずの床にまたカメムシが。。。
よく見ると、壁や天井などあらゆるところにウヨウヨ。そこから落ちてきているのだ。
どうしよう。とはいえここで寝るしかない。
まずは天井と壁にいるのを下に箒で落としてから掃いて下に落とす。

トイレは一旦外に出て階段降りたところにある一階にある。ここもカメムシだらけ。しかし水洗でペーパーもある。蛇口の水は飲用可能と思われる。普通に美味い水だ。
米を炊きレトルトカレーとランチョンミート。米はやや芯があり水気が多かったことから炊き時間が足りなかったか。
カメムシは大分片付いたが、食事をしている近くをポコポコ歩いていたり、食器を持つ手の上を歩いていたりして驚く。しかし大分慣れてきている自分がいてこれにまた驚く。
戸隠の酒屋で買った日本酒は美味しい。グイグイイケる。毛布が用意されていたので1枚借りて足元寝袋にかけて寝たら暖かく快適に眠れた。
夕方からの雨は夜中に本降りに。

安堵感の中で飲む酒は格別。。。

あまとみトレイル 二日目はこちら → つかっちょ野遊び日記 | あまとみトレイル 二日目







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