つかっちょ野遊び日記 | 後立山縦走 五竜岳~鹿島槍ヶ岳~爺ヶ岳 前編
2024年7月25日(木) 二日目
3時起床。 しかし殆んど眠れた感じがしなかった。

昨日の夜から雨は降ったり止んだりの繰り返し。
寒いので棒ラーメンと昨日買ったコンビニおにぎりで朝食。
ネットがなんとかつながり天気予報を見ると今日も雨がちな天気の模様。
ただ雨量はそれほどではないようだ。

昨日の状態と気分では下山することや、唐松方面に向かうルートも頭をよぎったがあまりそそられなかった。幸い、少し晴れ間も見えるようになってきた。
当初の予定通り、初の八峰キレット越えに挑戦しよう。

一面のガスで景色は臨めないが、雨が降っていないだけでもありがたい。

五竜岳に向かうが小屋からすぐに岩場のトラバースが始まる。

なかなか険しい岩場が続く。

濡れた岩が滑りやすく何度かスリップしてバランスを崩す。
尖った岩が多く転倒したら大怪我しそう。クサリ場も増えてきて緊張感が増す。
何人か下山者、登山者に遭遇。


五竜岳 山頂
五竜岳に到着。やっぱり何も見えないね。

五竜山頂からキレット方面に向かう。

ここから下りになる。結構急で危険を感じるルート。
濡れた岩には細心の注意を払いながらいつも以上に鎖に頼りながら進む。


雷鳥の親子
前方にチョコチョコと動くものが視界に入る。
ライチョウだ! しかも子供連れ。

3~4羽の子供連れの親子ライチョウ。

緊張する危険な岩稜帯を歩いているときに、綺麗な花やかわいいライチョウに遭遇すると一時でも心が和むね。

雨は止んでいて有り難いが一面ガスで視界はない。
しかしこんな景色の山歩きも結構好きだ。

ガレ場の急坂をクサリを頼りに下りきると「G5」。

天気は、時折雨が少しぱらつく程度で快適。昨日びしょ濡れになったレインや装備も乾いてきて、
あとはテント場で、テントと寝袋が乾かせれば今晩は快適に眠れそうだ。
途中すれ違った若者は風がでてきちゃいましたね。と言っていたが、
昨日の雨の中を歩いたことを思い出して「雨よりマシだよ」と応えた。

登山者との遭遇が多い。ガイドツアーらしいグループも多くハーネスとロープで確保している。
他にも遭遇する人は、八峰キレットを歩くだけあって中級者以上の雰囲気。服装や装備もアルパインスタイルだ。
女性の割合高く4割ぐらいに感じた。60代以降の人もよく目にする。

岩場ばかりだが、少ないガレ場以外には低い草木もあり、また岩の隙間にも花が咲いていて癒される。
ミヤマダイコンソウ、イワギキョウ、シコタンハコベ、チングルマ、シャクナゲ等々
思わず目を奪われて足を停める。

登山道を歩く先にホシガラスを数羽見かける。 ハイマツの実かなにかを一生懸命啄んでいた。

鉄バシゴを登ると北尾根の頭。


口ノ沢のコル 平らなスペースがあり、岩にはテント泊禁止と書かれている。


少しガスが切れて下界が見えてきた。天気は回復に向かっているのだろうか。

キレット小屋までもう少しだって!よしそこで休憩にしよう。

キレット小屋
断崖をトラバースして歩くと前方の崖からキレット小屋が姿を現した。

まさにキレットの上、崖と崖のほんの少しの合間に建っている。話には聞いていたが良くこのような場所に建てたものだ。

小屋の前のベンチを借りて、コーヒーを飲みクルミ蒸しパンを食べる。

小屋の中に入り、バッジなどを見る(鹿島槍と八峰キレットのWネームバッジがあり、迷ったが買わず)、小屋の人に今日も雨ですかね?などと、話しかけるが、それがわかれば苦労しないとつれないお言葉。
キレット小屋からすぐにハシゴの急激な登り。連続するハシゴと狭いガレ場でここで滑ったりつまづいたらと思うと恐怖を感じた。


狭い岩場で女性二人組とすれ違う。

その後も断崖絶壁にへばりつくように作られた気が抜けない箇所が続く。

ガスっているので高度感はないが、両側が断崖絶壁の狭い尾根歩き。

分岐が現れる。一旦ルートからははずれ鹿島槍北峰へ向かう。

双耳峰である鹿島槍ヶ岳の一つのピーク、鹿島槍ヶ岳北峰に初登頂。
しかし展望なし。ここにきて雨足が強くなってきた。レインジャケットのジッパーを上げフードを被る。

一旦分岐まで戻り、次は最高峰の南峰に向かう。
雨は更には強くなる。
またここでライチョウに遭遇!

しかもまた子供連れ。

ライチョウは天気があまり良くない時に現れると聞いたことがあるし、実際今までにも経験している。
雨の山歩きは辛いけど、時々こういうことがあるからまた登りに来ようという気持ちにさせてくれる。





鹿島槍ヶ岳南峰(2889m)山頂に到着。
冷池から登ってきた若い男性一人と遭遇。
聞くと冷池のキャンプ場から来たとの事。まだキャンプ場は彼一張だけだったらしい。

展望もなく、雨が降り続いているのですぐに下山。冷池山荘に急ごう。

雨が更には強まり、稲光、雷鳴も轟いている。こんな時に尾根歩きは危険だ。
急いでここから離れなければ!

この頃には本降りというか土砂降り。せっかく乾いたものがまたびしょ濡れになっているのはわかっているがもう遅い。それより雷が怖い。ガレた道を急いで下山。

更には布引山からハイマツの間を進む。
標高を下げ木々が頭より高くなった頃にはルートは川状態。初日と同じ状況にうんざりする。
雨が弱まりガスが切れてきた。正面は爺ヶ岳方面。

歩いてきた道を振り返ると鹿島槍ヶ岳が見える。

やがてキャンプ場手前にある池に着いた頃には小降りになり、テント場手前では晴れて虹が出ていた。
これからようやく雨から解放されやっとアルプスらしさが味わえるのか〜。

テント場にはすでに3,4張り。まずは受付に小屋に向かう。

冷池山荘
キャンプ場から急な下りを歩くこと約10分。山荘に到着。

直後にまた雨…しかも本降り。びしょ濡れになり受付。濡れた腕で書類が濡れないように記入する。
当初調べた通り今日は予約不要でテント代1人2000円。バッヂ800円も購入する。1Lの水引き換え券をもらう。小屋内はざわついていて客数は多そう。中国か台湾人らしい人もいる。
テント場に戻りまたもや本降りの中でのテント設営。今朝フライを外さず撤収したので組み立てるときにもインナーテントの濡れは軽減されたと思う。とはいえ随分と中に水が入ってしまっている。持っている手ぬぐい、ファイントラックタオルはこれもびしょ濡れになっていて絞りながら少しでも水気を出す。ノースパンツもびしょ濡れの為ニーモのマットにも水が滴る。手ぬぐい、ハンカチで拭くが焼け石に水。
他、テント内を整理して寝床の準備ができたのだ16時頃。
昨日の五竜山荘にいた二人組に会う。
「昨日はテント張れたんですね」と聞かれ「金がないから頑張って張りました」といったら笑っていた。
夕食を作る。パスタを茹で納豆和風ソースを混ぜパウチのツナ水煮を和える。オリジナルだが美味しかった。



水1Lをもらいトイレも済ます。外は断続的な雨が続く。行動中に着ていたマイクロパフもびしょ濡れの為、更には寝袋の濡れもひどくなり昨夜以上に寒い。またカイロを出し、ナルゲン湯たんぽで温まる。根本的な寒さは解消できず冷めたらまた温めて湯たんぽにした。
パーゴのショルダーに入れていたものも濡れてしまった。行動食も飴は溶けナッツは湿気て、地図も濡れた。スマホには気をつけて途中バッグからマイクロパフのポケットにいれて大丈夫かと思ったが、充電器に繋いでも反応せず、しかも画面には「USB端子に異物や液体を感知した為、無効に〜」との表示。えっっ! (結局、帰りの松本発バスまで充電できず焦った。)
2024年7月26日(金) 三日目
3時起床。
昨夜も寒くまたもやほとんど寝た気がしなかった。気温は最低13度くらいか。通常ならば今回の装備でも問題なかったと思うが装備やウェアがびしょ濡れになった事は失敗だった。
雨は夜中には止んでいた。雲は多めだが、日の出も見える。

お湯で溶かした粉ミルクにフルグラを入れて朝食。
撤収して6時前には出発。


雲は多いが、昨日までの2日間にはなかった青空が広がっている。


小屋からは爺ヶ岳に向かう登り。青空の中気持ち良いが風が強く帽子が飛ばされないかに気を使う。
今回はORレイダーキャップなので締め調整ができないのだ。


振り返ると鹿島槍ヶ岳。一日ずれていれば山頂からの景色も臨めただろう。

稜線の先のピークに人だかりが見えた。あそこが爺ケ岳山頂だろう。
その手前に爺ヶ岳中峰との看板があり、スルーしたが、地図を見て中峰が最高峰だと知りやや戻る。
爺ヶ岳に到着
爺ヶ岳山頂に到着。山頂には多くの登山者。団体もいて賑やかだ。

鹿島槍ヶ岳方面はガスってきており、山頂上部には強風をもたらす笠雲がかかっていた。雲の流れがはやく天候はまだ不安定なのだろう。
展望良く、槍ヶ岳穂高の稜線も見えた。

大町方面も良く見える。その先には八ヶ岳の山並み。

ここで食事。食パンに魚肉ソーセージ、マヨネーズを挟んだもの。ボリュームあり美味い。
山頂には次々から人がくる。冷池テント場の関西二人組も追いついてきた。2人の写真を撮ってあげた。
南峰はパスして、種池山荘に向かう。

ようやく夏のアルプス登山らしい雰囲気になった。

種池山荘に到着。

小屋前もだが、続々と登ってくる。若い人が多い印象。
テーブル席で休憩してから下山。山荘を後にする。

柏原新道は岩場、石畳、狭いトラバース、と変化があり飽きさせない。
ここでも登りの人と多数(50人以上くらい)すれ違った。また若者、女性比率高い。登山ブームか?

標高を下げるにつれて次第に暑く喉が渇く。ボトルの水も心細くなってきた。
陽射しも強く疲れた体に堪える。

優しく包まれたい・・・ そんな気持ちを代弁するような(?)名称。

眼下に扇沢の駐車場が見えた。もうすぐだ! と気持ちは昂るが・・・・

登山者なら誰でも経験あるとおもうけど、ここからが長いんだよね。
登山口に到着 山行終了
疲れた体を引きずるようにしてやっと登山口に到着。
登山口の看板には熊出没注意とかいてあり日付を見ると2.3日前に熊が出たらしい。
そういえばどうりで皆、鈴を鳴らしているなあと思った。

そこからバスに乗る為に扇沢駅まで歩く。意外と遠く炎天下のアスファルトの上りは堪えた。
扇沢の無料駐車場は満車。有料駐車場も8割ほど埋まっている。さすが夏休みシーズン。
10:40頃には駅に到着。11:25のバスを予定していたが10:55のバスがあったのでチケットを買いバスに乗り込む。エアコンが効いていて最高に気持ち良い。
信濃大町に11:30到着。12:05発の電車で松本駅に13:00頃到着。
松本駅に来た時のお気に入り、駅ビルの3階にある「松本からあげセンター」で唐揚げ弁当、唐揚げセットを持ち帰り。松本バスターミナルに移動。
デリシアで飲み物などを購入して14:20発のバスに乗り込む。更に途中でも人を拾っていきほぼ満席だった。車内で唐揚げ弁当を頬張りながら新宿に向かった。
公共交通機関の移動は楽でいいねと思っていたら、高速道路が渋滞。予定の1758到着が1時間半遅れ。19時半過ぎに新宿到着。
楽だけど遅れることがあるのは覚悟しておかないとね。
●装備メモ
ザックの中身
○上段スタッフバッグ内
エバニュー ガス110 revo
ナルゲンフラスコ
・食料 パスタ200グラム ミートソース 納豆 ツナ 棒ラーメン1食
食パン3 胡桃蒸しパン1袋(2)
フルグラ ナッツ バー2 羊羹8
マヨネーズ4 魚肉ソーセージ1
カントリーマアム8 クラッカー3袋
予備食アルファ米1
○中段防水スタッフバッグ内
テント SLソロ
シート sol
○下段防水スタッフバッグ内
シュラフ モンベルダウン4 solカバー
防寒着 パタマイクロパフ ファイントラックウォーム 靴下替え







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