2018年8月19日 一日目
名古屋から高速バスと路線バスを乗り継いでやっと到着。
新穂高ロープウェイ駅。

夏休み中の日曜日とあって高速道路も渋滞、サービスエリアも混雑。
予定より遅れて時間はすでに14:30。
まあいいや、本日の宿泊予定はここから歩いて約1時間半ほどのところにある「わさび平小屋」
ということで、あっという間に小屋に到着。。
沢の水で冷えた野菜、飲み物が美味しそう。
受付を済ませ、キャンプ場へ。

今回はテント泊なので中までは分からないけど建物はきれいだし、水も豊富で快適そう。
更にテントの人も使用できるトイレも最近(?)新しくなったようで水洗で紙もある!しかも全然汚くなく臭くない!(ポイント高し!)
山小屋にしては・・・という枕言葉がなくてもきれいで快適。
やはりキャンプ場もきれいで臭くない(!?)ところがいいね。
本日は日曜日。しかもやはり夏休み中だからかキャンプ場も高校ワンゲル部や若い男女のグループ、単独の人やらでいっぱい。
夕食はペンネのカルボナーラと乾燥野菜のサラダ、高野豆腐

食べ終わったらあっという間に睡魔が
むにゃむにゃ。。。。
8月20日(月) 二日目
昨日は車も走れる林道歩きだったが、これからは本格的な登山道が始まる。
小池新道は狭く、岩の多い樹林帯。特別急ではないがじっくりと高度を上げていく。陽射しはさけられるが、気温が高く風の抜けない樹林帯はキツイ。いくつか沢に出る場所があり、沢風が心地よい場所にでるが今度は強烈な陽射しが照りつけ、沢風の涼しさに勝る暑さに休憩もままならない。
下山してくる登山者が多い。子供連れや、若い男女もいる。夏休みの北アルプスなのだと改めて実感。
シシウドが満開だなあと思ったら、ここは「シシウドヶ原」
暑さか寝不足かペースが上がらずきつい。鏡池では思わずへたり込んでしまった。
長めの休憩をとる。

ここは絶好の展望地、槍ヶ岳が目の前に見え、更に条件がよければ池に映った逆さ槍ヶ岳がみえるのだが、今日はあいにく槍ヶ岳の上部に雲がかかっており見えず。
それでも多くの登山者が休憩していた。
「今日はどとらまで?」
「三俣山荘にいって、雲の平、その後は読売新道を歩きます」
「読売新道?・・・へえ・・・!?」
やはりあまりメジャーなルートではないのだろうな。
この時期はどこも人でいっぱいだろうから人気の少なそうなところを選んできたので正解だったかな?

弓折乗越でまた休憩したあと、ひと登りすると先に双六小屋が見えた。
双六小屋には 到着。


やれやれ。疲れた~
ここで大休憩。
ここは色々なルートからのやってきた登山者たちの集まるところ。
鷲羽岳の展望が素晴らしく、水も豊富。
登山者達がほっとできるオアシスだ。
いつも多くの登山者で賑わっている。
去年ここで休憩したときには、夜にくる大型台風に備えてテーブルは全て片付けられ、また窓にも板を打ちつけているところで緊迫した雰囲気が漂っていたのだ。
しかし今日は天気もよく、また鷲羽岳もよく見えのどか雰囲気。登山客も多く、小屋前のテーブルはほぼ埋まっていた。
双六岳へ向かうルートに入るとグっと登山者が減ってきた。

急峻で岩の多い北アルプスにあってここは緊張しないで歩ける気持ちの良い場所。
誰もいない山頂を踏み、三俣蓮華岳へ向かう。


ガスが上がってきてますます視界が悪くなってきた。長野県側はと
きおりガスが切れることがあるが、富山側はまったく見えなくなってしまった。
晴れていれば気持ちよい展望の良い尾根歩き。
雨が降っていないし、暑くないのでこれもまた良し。
ただこの後天候が崩れてしまわないかが心配だ。



三俣蓮華岳に到着。
昨年はドシャ降りの中到着し、このまますぐ黒部五郎小屋に向かったが、今日は三俣山荘に向かう。
しかし下山途中に少し雨粒が。。。
急げ!急げ!
三俣山荘のキャンプ場は思ったより・・・・というよりかなり一杯であった。

受付をしに小屋に入ったが、小屋もかなりの人が入っている様子。
また小屋の人と宿泊客の会話を聞くと小屋の缶ビールが売り切れたようで宿泊客が残念がっている光景を何度かあった。夏の山小屋でビールが品切れというのは珍しい。
先週までのお盆休みで売れた分、荷物が届いていないのかな?
小屋の黒板に書かれた天気予報と放映している衛星放送によると
明日の天気は飛騨側で雨、富山側では雨とくもりになっている。
ここは名前の通り岐阜、富山、長野の3県にまたがっているので天気予報もそれぞれを見て総合的に判断するしかないようだ。

受付をしてテントを設置したとたんに雨が降り出した。
ポツポツの雨はやがて本降りに。
今回はアライテントのエアライズ2。これならドシャ降りでも大丈夫。昨年はツェルト+タープで強い風雨にひどい目にあったが(良い経験になった)これなら安心。
軽量化も重要だが安全性には替え難い。
そうだ、今のうちにフライシートの張り綱を改めて締めなおしておこう。
夕食の準備をしていたら本当にドシャ降りに・・・
テントのフライシートをたたきつける雨音が凄まじい。
テントの中は大丈夫だけど、明日の登山は大丈夫か?
夜、雲の合い間に星が見えた。
8月21日(火) 三日目
朝4時半、まだ暗い中テントから顔を出す。
昨日はみえなかった鷲羽岳のシルエットがクッキリ見える。どうやら天気は回復に向かっているようだ。
山頂に向かうヘッドランプの光りがキレイ。
小屋で天気予報を見ると、これから向かう富山側は今後晴れてくるようだ。やった!
昨夜の雨でビショビショになったテントを撤収して出発。

鷲羽岳へは急な登り。

振り返ると三俣山荘、三俣蓮華岳、奥には双六岳、更に北アルプスのランドマーク槍ヶ岳も見える。


山頂に着いたら急にガスが。。。何も見えず。先を急ぐ。

ワリモ岳への分岐、
ザックがたくさんデポしてあった。水晶岳に向かうのだろう。
雲ノ平方面から来たのだろうか?

黒部川の源流方面の分岐でもある岩苔乗越からはまっすぐあるけないほどの強風。

祖父岳(じいだけ)は広く平らな山頂。ガスって視界が悪いときには
迷いやすいのだろう。たくさんのケルンがあった。


ここで休憩。バゲットサンドを食べる。
下山は石がゴロゴロして歩きにくい道。

やがて植生を保護する為の木道になり歩きやすくなった。

ツアーとおぼしき団体。


最後尾の女性と話をするとツアーで来られた方たちで前日から雲ノ平山荘に宿泊。今日は祖父岳にいってきたとのこと。
「建物はきれいで眺めも最高。昨夜は満天の星空が見えたわ。ずっときたかった山荘なのでやっと来られて感激。」とおっしゃっていた。
ボクも山荘に泊まるわけではないがテントの受付をする為に山荘へ。

雲ノ平という絶好のロケーションにポツンをある木造の小屋。
デッキで過ごす時間はまた格別だろうな。

まわりにも「ギリシア庭園」「スイス庭園」などと名づけられた場所があり、近くを散策するだけでも気持ちいい。

また平らな雲ノ平を取り囲むように薬師岳、黒部五郎岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳。さらに立山連峰などアルプスの見える展望を誇る場所、
「日本最後の秘境」といわれ、ここまで来るのに最低でも2日間かかるのでここへ来られるというのは特別感があるでしょうね。


受付をしてから元の道を戻ってテント場へ。
往復4~50分 と、遠い。。。

歩きながら辺りを見回すともうすっかり花は終わってしまったようだ、まだ日中の気温は高いが、ここはもう秋なのだな。
12時ごろ テント場に到着
時間はまだ早いがすでに数張りのテント。
テントを設営。

昨夜の雨でびっしょりになったがこの陽射しならすぐに乾くだろう。
ありがたい。
そして水場に向う。
冷たい水で乾いた喉を潤し、頭と顔を洗う。
3日間洗っていないので頭がかゆい&クサイのだ。

Tシャツがずぶ濡れになるのも構わずジャブジャブ洗う。
最高に気持ちいい。
いや~スッキリした!
さて、昼食にしよう。
時間はあるので行動食ではなくバーナーを使って簡単
コーンスープを作り、そこにオートミールとクルミを入れ、クラッカーと一緒に。

外の大きな石にマットをしいてその上で日向ぼっこ。
読書をしながら行動食を食べ飲み物を飲み、また読書。
その繰り返し。
陽射しが強いがカラリとした暑さ。
また時おり吹く風はやや冷たく火照った肌に心地よい。
優雅な時間だ。
誰にも邪魔されず、何をしてもいい時間。
単独行動の醍醐味のひとつ。 自由。
この時間が欲しくてボクは旅に出るのかな。

日が傾いてきた。


読んでいた本を置き、風景に目をやる。
斜面にはチングルマの群落。

夏に咲かせる白い花もいいが、花が落ちた後の綿毛姿も結構好きだ。
取り囲む山々達

三俣蓮華岳、鷲羽岳、昨年登った黒部五郎岳などがくっきりと見え夕焼けで赤く染まっていく。

それにしても素晴らしい展望のキャンプ地だ。
前回来たときには雨が降っておりガスが多くて展望が全くなかった。
そのせいかいい思い出はなかったが今回はここの良さを実感した。
夕方になったら夕食。
サバ缶のトマトペンネ。乾燥野菜のサラダ。高野豆腐。

明日はいよいよ読売新道に向かう。
コースタイムで約11時間近くの長丁場だ。
明日のための早く寝よう。


夜中、空を見上げると満点の星空と天の川。
流れ星がいくつも見えた。
8月22日(水) 四日目
2:00起床
今日は奥黒部ヒュッテまで。コースタイムで10時間50分。
長時間行動に備えて早めの行動。
キャンプ場ではすでにいくつかのテントには灯りが付いている。
3:40まだ暗闇の中、出発。

雨は降っていないが寒いのでアンダーウェアとレイン上下を着て丁度良い。
満点の星空の下、ヘッドランプの明かりが木道を照らす。
やがて東の空が赤く染まってきた。

5時半 祖父岳山頂でご来光。この瞬間が一番好きな時間だ。
しかしあっという間に終わってしまう。
日が昇るとたちまち気温が上がる。
レイン上下を脱ぎ、日焼け止めを塗る。




昨日歩いたルートを戻りワリモ岳分岐に。
水晶岳へのルートに足を踏み入れる。

さあ!ここからは歩いたことのない道。



未知のルートを歩くときはいつでも不安と期待でドキドキワクワクする。
しかも今日は快晴。 どんな絶景が待っているのか期待のほうが上回る。
水晶小屋から下山してきたと思われるパーティーと数組すれ違う。
やはり多くの人は水晶岳までで、そこから黒部へ向かう読売新道に行く人は少ないんだろうな。
6:20水晶小屋に到着。

雲ノ平小屋や三俣山荘と比べるとこじんまりとした建物。
ここから奥黒部ヒュッテまではコースタイムにして約9時間、小屋も水場もない稜線上に小屋があるだけでも登山者には心強い存在。
デッキからは裏銀座の展望が素晴らしい。
いよいよ現われた「読売新道」の看板。
晴れてはいるが強風の中、水晶岳山頂へ向かう。
7:00水晶岳 2986Mの到着。


ゴツゴツした岩場の山頂はせまく数人しかいられないほど。
ここからの展望は更にすばらしく360度すべてが見渡せる。
槍ヶ岳~穂高岳から表銀座ルート、近くには裏銀座ルートの烏帽子岳 野口五郎岳 これから向かう先には遠く剣岳、黒部湖 昨夜テントを張った雲ノ平と、それを見守るようにそびえる薬師岳の威容。
出発が早かったのでここで朝食。
昨夜のパスタで使ったサバ缶をバゲットにはさんだ簡単サバサンド。
行動食を食べながら展望を楽しんでいたらいつの間にか早そうな人がやってきた。
ボクのように山頂でのんびりすることもなく颯爽と歩き去っていった。

他と比べてメジャーではない読売新道。あまりいないかなと思っていたけど、やはり北アルプスのハイシーズンですね。
8:20温泉沢ノ頭
少し休憩。もみじ饅頭を食べる。
やわらかくて甘い饅頭がウマイ。
ここの標識には
「この下に日本の秘湯の高天原温泉があるよ」
なるほど、ここを下ると有名な高天原温泉(たかまがはらおんせん)。
この沢の名前がズバリ温泉沢というのか。
なかなか行けない山奥の秘湯。
一度は行ってみたいな。
もぐもぐ。


次に目指すは赤牛岳。遠くからみても名前のとおり赤くみえて目立った山だ。
水晶岳といい、赤牛岳といい前々から来てみたかった山、ルートなので気持ちがはやる。
近くに見えるが意外と遠い、アップダウンはなく歩きやすいが陽射しが強すぎて暑い。ときどき頭から水をかける。
やがて、細かい石や砂が中心の道になってきた。赤牛岳山頂はまもなくだ。
10:40赤牛岳 2864M 山頂に到着


今度の標識は
「ルートの確認を。あしもとに注意しながらくだろう。東沢出合まで」
さきほどの温泉沢ノ頭といい、標識のコメントに何かユーモアと愛を感じる。
黒部湖がより近づいてきた。
明日にはあの湖のほとりにいるのだろう。
ここからの道は下り基調。
道は次第に大きな岩場の下りに。



あ、先行者がいた。
いいペースで先行者を数人抜いていく。
聞くと皆、水晶小屋から出発したとのこと。
岩場歩きのペースでそのまま狭いハイマツ帯に入った時に
足に硬い枝がひっかかり流血!
これは痛かった~
あまりの暑さにショートパンツにしたけど、山ではやはりロングパンツが基本ですね。
(教訓になった)
ハイマツ帯から急に樹林帯に入る。
せまく濡れた岩と泥の道は歩きづらい。
今度は濡れた岩で足を滑らせ、木に手をついたら尖った箇所でまた流血!
暑いからと手袋を脱いだのがいけなかった。。。
手の保護の為にも手袋は必携ですね。
(これも教訓!)



先ほどまでの視界の開けた爽快な尾根歩きと違い、木々に囲まれ風も抜けない樹林帯は暑くて不快。更にせまく濡れた岩と泥の道。

下りも急で足への負担も大きく肉体的にも精神的にもジワジワと消耗する。何度か足首をひねったり、バランスをくずして転びそうに。落ち着け。落ち着け(汗)
いつの間にか先行者に追いついた。
しかも大勢。あとで聞いたらツアー登山で約20名とのこと。
みなさん読売新道というハードで割とマイナーなところに来るぐらいなのでツアーとはいえ装備や歩き方なども経験豊富なベテランといった感じ。
ムシムシの暑さの中で汗だくになりながら奥黒部ヒュッテに到着。
とりあえずザックを置き、流水で顔を洗い、喉を潤す。
冷たくてウマイ!顔も洗ってスッキリ! 生き返った~
一瞬、裸になって頭から水をかぶりたい欲求にかられたが、ここは人目もある山小屋だということ思い出してガマン。
樹林帯の中に建つ奥黒部ヒュッテ。
水も豊富でトイレもきれいな山小屋だ。
聞くと今日は宿泊者がいっぱいで今年一番の入り。
ツアーの団体やあえてお盆休みをずらしてきた人がたまたま重なったようだ。
「盆と正月が一緒に来たような日」とは小屋の主人の談。
受付をしてから林を抜けたところにあるキャンプ場に。
広々としていて気持ちいい。
また砂地の為、ボクのような薄いマットでも寝心地はよさそうだ。
キャンプ場から少し歩くとそこには黒部川。
夕方には水量が多く、流れが速い。
この小屋にはここでの釣りが目的で泊まっている人やテント泊の人もいた。
早めの夕食はジャコと干し椎茸、ドライトマトのペンネ。

夕方、川から十数匹の岩魚を手に釣りから戻ってきたオジサンから「岩魚、食べるか?」と勧められたが、夕食は済ませた後だったし捌くナイフもないのでありがたいが断った。
釣り人の憧れ、黒部川の岩魚はきっとウマイんだろうな。

明日は、いよいよ黒部ダムに向かう。
そしてそこ「平らの渡し」からは渡し船で対岸に渡らなければならないのだ。
船の本数は少なく1日4~5本。時間も6:20 10:20 12:20~とかなり間隔があいている。
第一便と二便の間には4時間もあるので当初は6:20に乗ろうと思ったが、それに乗るにはここをまだ暗闇の4時には出発しなくてはならない。
ということは朝2時過ぎには起きる必要があるわけで少し躊躇していた。
しかし小屋泊まりしていたツアーのガイドさんとの雑談の中で
「ここから歩いて10~15分後くらいから場所が続くよ。ボクなら暗闇の中ヘッドランプの明かりのみで行動したくないなあ。先日も女性が滑落してケガを負ったしね」
ツアーの人達は10:20に乗るとの事。
よしボクも10:20の便に乗ろう。
ならば明日朝はゆっくりできるぞ。
8月23日(木) 五日目
地面もふかふかで寝心地が良く、寒くも暑くもなかったのでグッスリと眠れた。
最後の朝食はいつもの棒ラーメンに残った具を投入して食べた。

コーヒーも飲んでのんびり準備していたらツアーの人達や周りのテントの人達もいつの間にかいなくなってしまった。
7:20出発
ガイドさんの話通り10~15分後には丸太橋が現れた。


その後も頻繁に丸太の橋、階段が続く。
丸太の間隔も微妙に広いしもし夜露などで濡れていたら滑りそう。
確かに暗闇でこの道は歩きたくないなあ。

しかも結構なアップダウンがある。よくぞこんな道を作ったもんだと感心する。しかもところどころ土砂などで崩れた残骸もあるが、補修された道がしっかりとできている。歩くのには支障がない。
荒れた登山道より余程歩きやすい。
ここを手入れしている人達には感謝。

樹林帯の切れ間からは黒部川が見える。

先行者に追いついた。

昨日のツアーの人達だ。
アドバイスしてくれたガイドさんもいる。
丸太橋で慎重に歩いて来たのだろう。



9:00
黒部ダム湖が近づいてきたら「平らの渡し」に到着。

湖畔にむけて道がある。
ここが乗り場のようだ。すでに10数人並んで座っていた。

10:20の出船までまだ時間がある。
お昼休憩しながら並んでいる人達とおしゃべり。
初めて会った名も知らぬ人達とでもなぜか話が弾む。
街ではなかなかありえないことだが、なぜか「山」だとこれが自然なことなのだ。
独りで黙々と歩くのもよいが、こういう時間も楽しい。
10:15船がやってきた。
居合わせた人の話だと以前は大きい船だったらしいが小さくなったらしい。
ボクも本で見たときにはもう少し大きい船だった。
人数もあまり乗れないらしく乗客は10人ほど。
対岸までは5分程なので折り返し運転をしてくれるとのことで、ボクは第2便で乗ることができた。

山歩きをしてきて湖をクルージングできるなんて贅沢な気分。
しかも関西電力が運営していて無料!
小さな船なので湖面が近く、スピード感がある。

暑い樹林帯を歩いてきたので風が気持ちいい!
登山道の整備といい、船の運営といい関西電力の方々に感謝!
優雅な船旅気分に浸っているとあっ!という間に対岸に到着。

対岸に渡ってらまた登山道が始まる。気温も高く細かなアップダウンの連続。爽快なクルージングを味わった後だけに暑さが堪える。
それにしてもダムの周りを歩くだけなのに長いこと。黒部ダム湖の大きさを身に沁みて実感。 はぁ~キツイ。。。

途中の沢や川で頭や顔に水をかけて冷やす。
水の消費が激しくプラティパスの水量が心許なくなってきたころ、小屋が見えた。

12:55ロッジくろよん到着。もうすぐだ。

ダムに近づくと家族連れ、外国人などの観光客が目立ち始めた。
ようやく黒部アルペンルートに到着。

相変わらず黒部ダムにはたくさんの観光客。

満員のトロリーバスに乗り長野県の扇沢駅に到着。

疲れたけど楽しい4泊5日の山旅。天候にも恵まれ今回も無事に下山できた。
どっぷり山に浸かれた5日間だったな。
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