熊野川(北山川)カヤック旅

カヤックツーリング

2018年10月24日 1日目

大峯奥駈道を歩いたときに木の間から見えた熊野川。

是非今度はカヤックで下ってみたいと思っていた。

今年は台風の影響もあり、なかなかチャンスがなかったが、ようやく来ることができた。

いや~遠かった。。。

奈良県の十津川村から流れる新宮川に北山川が合流して熊野川と名前が変わる。

この北山川は上流に瀞峡(どろきょう)と呼ばれる渓谷があり、カヤック乗りのあこがれの場所でもあり、観光ジェット船もある観光客に人気のスポットでもあるらしい。

今回も愛艇「アルフェック ボイジャー」での川下り。

このボイジャーは組み立て式。移動時にはコンパクトに背負える状態にすることができる(とはいえ20キロ以上ありますが。。。)

なので公共交通機関を使えば一人でも川下りが楽しむことができるのです。

しかし公共交通機関が使える場所は限られていて川選びには苦労するのですが、ここ北山川上流に向かうバス便がある事がわかりました(2018年時点)。

この道の駅「瀞峡めぐりの里 熊野川」のそばからバスが発車するので駐車させてもらうことにします。(帰りにはここでお土産を購入しました。)

バスに乗車する前に腹ごしらえ。

ここに来る途中の新宮市で購入した和歌山名物の「さんま寿司」をいただきます。

「うまいっ!」

さんまの刺身とも焼きさんまとも違うこの味。甘酢によって旨味が引き出され、さらにほんのり柑橘の香りもする。スーパーで買った物だが、あまりの美味さについ声が出た。

さんま寿司に気を取られたらバスの時間が迫ってきた。

一日2本のバスなので、乗り遅れたら大変。

急げ急げ!

13:00発 「瀞八丁(どろはっちょう)」行きのバス(最終便!)に滑り込む。

乗客はボク1人。

何度もバス停を通過するが誰も乗らず、もちろん誰も降りず。

車窓からは北山川が見える。

約40~50分で「瀞八丁」に到着。

ここは「三県境」

三重県、和歌山県、奈良県3つの県の県境が接しているところらしい。乗ってきた熊野交通のバスは和歌山県。停まっているバスは奈良県の十津川村営バス。

大峯奥駈道を歩いたときも奈良県と和歌山県の県境を何度か行き来ことを思い出した。

北山川だ。

遠めにみて川の水はきれいに見える。河原に行く準備をしていると、先ほどのバスの運転手さんが次のバスの出発までに話相手になってくれた。

「この川、いつもはもっとキレイなんだよ。だが今年は台風で増水してからずっと濁ってしまっている。また増水でジェット船の運航にも随分と影響した」

今年は全国的にも台風などの自然災害が多かった。紀伊半島も例外ではなかったのだろう。

トイレを済ませて大荷物を持って階段をくだると上からも見えた建物の前に出た。

「瀞ホテル」

かつては宿泊施設だったが今は食堂、喫茶店として営業しているらしい。残念ながら今日はお休み。

カヤック一式とテント泊装備(計約25~30キロ)を背負っての急坂はちとキツイ。。。

狭くて急な階段を下ると水面が近づいてきた。

河原に着いた。

ここは田戸乗船場。観光用ジェット船の発着場だ。

船着場にいた人に許可を得てから荷物を降ろし組み立てていると

エンジン音を響かせてジェット船が上がってきた。

ここで一旦下船してから再度ジェット船で下るようだ。

観光客がぞろぞろと降りてくる。2~30人はいるだろうか?急ににぎやかになった。

年配の人ばかり、多くが関西弁だ。意外と近隣からの観光客なのかな。

皆さん売店で鮎を食べたり、周りの景色をひとしきり堪能している。その後、何人かボクの組み立てているカヤックに興味を持ったのか、近寄ってきて質問攻め。

「これ何?」「船がこんなに小さくなるの」「これなんぼするの?」

「あそこに大きい魚いたけど、あれ何?」

そんな質問攻めでペースを乱されたのか(言い訳です)組み立てにてこずり、終わったのは15時(1時間近くかかった)。やっとできた~。

若干フレームにゆがみがあり船体が曲がっているけどまあいいか・・・

ジェット船の観光客もとっくにいなくなってしまい、さっきまでの喧騒と打って変わって静かになり、何か取り残された感がある。

カモが三羽だけが残って見守っていてくれた(涙)

船着き場のスタッフが「ジェット船が峡谷に入ったよ、気をつけて」「落石があるから崖に寄りすぎないように」とアドバイスをくれ手を振って見送ってくれた。少し感激しながら手を振り返す。

カモとスタッフに見送られて出艇。

いざ瀞峡へ!

出廷すると、船着き場のお姉さんが言った通り、早速ジェット船が上がってきた。

船舶の基本ルール右側通行を守り右岸のワンドで通過をやり過ごす。

それでも通過したあとの返し波が大きい。狭い瀬で遭遇しないように気をつけねば。

スタートと同時に瀞峡のハイライトである大峡谷が目の前に。

両岸には深い森が被い茂った断崖絶壁。その間を滔々と流れる静かな川。

瀞峡は名前のとおり、ほとんど流れのない瀞(とろ)場が続く。

水はエメラルドのような緑色で美しい。カヤッカー憧れの地に来られたことで気持ちも高揚している。

まるで宙に浮かんだような浮遊感は登山では味わえない感覚だ。

やはりカヤックは最高に気持ちいい。

先ほどのジェット船が川を下っていく。

瀞峡の渓谷を抜けると河原が現れた。

少し先の右岸側にある「玉置口」に上陸。

整備された芝生にはキャンプ禁止の看板があった。

トイレもあり、ここで水を補給させてもらう。

再び水の上に出る。

いくつかの瀬を超え、やがて「木津呂」と呼ばれる集落をぐるりと回りこむよう南から北に向きを変える。

さっきまで背中に見えていた山が正面に見えるようになる。

この付近にいくつか瀬もあるが、流れが易しく心地よい。

更にまた南に向きを変えて川は下る。

薄暗くなってきた。

そろそろ今晩の寝床を探さねば。

予定では「小川口」の下流の河原に泊まるつもり。

「瀞大橋」が見えた。

その手前が「小川口」。

広い河原で道路も近く車の乗り入れもできそう。

ここはジェット船の発着場でもある。

少し先には広くテントを張れそうな河原があったがもが道路も近く石がゴロゴロしているのでもう少し先に進む。

幕営場所決定 上陸! 

右岸側に良い場所をみつけた。

今夜はここで泊まろう。

上陸!

早速、寝床を作る。

今回はタープのみ。

ライペン ビヴァークタープ。

パドルをポール替わりに使って設営。

マットを敷いて完成。

流木集めをしていたらあっという間に暗くなってきた。

急げ急げ!

ご飯とおかずはストープで料理。

米炊きは得意なのだが、今回は失敗して少し焦げた。

おかずはオイルサーディンとジメジの炒めたもの。

簡単でおかず&つまみになる。

食べて飲んだらお腹と気持ちが落ち着いた。

さあ焚火をはじめよう。

焚き火 そして・・・

流木が湿っていて最初は火がつかなかったが、やがて安定して燃え出した。

何をするでもなくこうして炎を見つめ、時々流木を組み直す。

それだけなのにいつまでも飽きない魅力が焚火にはある。

ああ やっぱり焚火っていいなあ。

どれどれ火勢も落ち着いてきたので、そろそろ始めるか。。。

せっかく焚火をするのだからと途中のスーパーで購入してきたサツマイモ(品種は鳴門金時)

これで「焼き芋」を作ったら美味しいだろうな。

アルミホイルを忘れたけどまあいいか。

イモ好きのボクにとって焚火=焼き芋。

焚火はなかなかやる機会がないので、是非やりたかったのです。

熾き火になっているところに ごろり とイモを投入。

早くできないかな。

イモの合間にこちらも途中で購入したみかん投入。これも和歌山名物。

焼きみかんはすぐ出来た。

熱々のみかんは甘みが増して美味しい。

しまった~

生焼けだと嫌だったので、長めに焼いていたらすっかり周りが黒コゲに炭化してしまった。

でも中身はちゃんと「焼き芋」。

美味しく頂きました。

焚き火をしていると時の経つのを忘れる。

すっかり夜も更けてきた。

気付くとまわりにはすごい靄。

スッキリと見えていた月もいつの間にかぼんやり。

2018年10月25日 2日目

外は昨夜からの靄がかかっていてうす曇り。

タープの内側に水滴がすごい。河原のそばとはいえ

かなり湿度が高いのだろう。

朝食は昨日近くの道の駅で買った「めはり寿司」

和歌山県と三重県にまたがる熊野地方や奈良県吉野地方の郷土料理。

高菜の浅漬けの葉でくるんだおにぎり。中のご飯にも少し味がついており、巻いた高菜漬けとの組み合わせがいい。

河原で・・・

今日は時間に余裕がある。

川の流れる音、魚の跳ねる音、鳥の鳴き声。

自然のBGMを聴きながら、河原でのんびりとコーヒーを飲みながら読書。

時々車の走行音も聞こえる。木々の合い間には家の屋根も見える。

深い森の中という感じだが森と密接に生きてきた人々の生活がここにはあるのだろう。

朝8時 幕営装備を撤収してカヤックを水の上に浮かべる。

陽射しが出て曇っていた靄が晴れてきた。

ほとんど流れがない中、ときどき現れる瀬が気持ちいい。

流れに逆らわずにいると時々クルリと後ろ向きに

なることもあるがそのまま流されてみる。

船の上でも朝食の残りのめはり寿司を食べたり、飲み物を飲めるくらい余裕があるのはいいが、

瀬がないところは全然前に進まないところも。

ときどきパドリングをする。

ときどき現れる鏡のような水面。まるで湖のよう。

その静寂を切り裂いてジェット船がやってきた。カヤックを揺らす波も心地よい

正面に集落が見えてきた。

竹筒温泉の付近だろうか

川は右岸側の道路と平行して流れるようになる。

道路沿いの家も増えてきた。

ここには廃校の跡地を利用したカフェ併設のパン屋もあり人気らしい。

少し進んだ左岸側に上陸。一休み。

この辺りは浅瀬。船が進まず、また船底を擦ってしまうので、船から降りて移動。

左岸側に広い芝生状の広場があった。

テントが張られている。

上陸してみるとトイレはあるけど誰もおらず。

キャンプ場なのかな。

少し進むと橋が見えた。

熊野川 合流

新宮川にある橋で北山川との合流地点の目印だ。

合流して「熊野川」と名前を変えた川は水量も一気に増え流れも速くなった。

岸には釣り人の姿も目立つように。

鮎釣りだろうか。

流れに乗って進むとあっという間に昨日の出発点

「志古」の発着場が見えた。

流れが速い為、接岸に失敗。少し行き過ぎた。

回り込んで上陸。

上陸 旅の終わり

この先にもたくさん釣りをしている人の姿が見える。

カヤックで通過をするのは釣り人の邪魔になってしまうかもしれないが、是非この先も下ってみたいな。

カヤックを分解。

車を濡らさない為、折りたたむ前に水を抜く。

陽射しが強いのであっという間に乾く。

撤収完了。

よっこらしょ!っと

前後に荷物を背負って駐車場に向かって歩き出す。

さっきまでの浮遊感はふっとび全重量が両肩に食い込む。

お、重い。。。。

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